私のパートナー


「終わったかー?」

ジャケットを着て荷物を持って今にも帰る姿で私に声をかける彼。


「ま、待って!い、いま行きます!」


「遅い。腹減った。餓死する。」


「が、餓死??しませんっ!」


「うるせ。さっさと上着着ろ。行くぞ。」


ダッシュでジャケットを羽織る私。

クールビズとはいえ社長がジャケットを着てるからには着ないわけにはいかない。


「ぉ、お待たせしました!」


「あー、腹減った。」


「わ、私も!!」


「お前は常に減ってんだろ?」


「…それって…食い意地が張ってるとでも言いたいんですか。」


「事実だろ。」


…何よ、ご飯に誘ったのは一哉さんなのに。

頬を膨らませてエレベーターに乗り込む。


「スネんなって。」


「スネてません。」


「お前はスネるといつもそーゆー可愛い顔するよな。」


「えっ!!?」

いま…可愛いって言った??


照れて赤くなる私とはウラハラに
いつも通りの一哉さん。


何…?
冗談??

…またからかわれた…。



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