私のパートナー


私の体温は上がったまま
車に乗せられる。


「今からいくラーメン屋はかなりお勧めだから。」


「へ?」


「へ?じゃねーよ、美味いって意味。」


「あっ、あぁ…楽しみです!」


車を10分ほど走らせて
少し脇道に入ったところに
こじんまりとしたラーメン屋さんがある。


「ここ。降りて。」


「は、はい。」

ドキドキしながら一哉さんの後ろをついて行く。


「いらっしゃいませー!2名様ですね!どうぞー!」


威勢の良い声で奥の席に案内される。


「か、一哉さんのオススメは?」


「ここは豚骨だな。」


「じゃあ、それにします。」


「大盛りじゃなくていいのか?笑」


「!!やめてください!」


わざとからかって
私の反応を見て楽しんでる…。


ドSだ…。


< 99 / 105 >

この作品をシェア

pagetop