スノードロップ

温かいぬくもりが
近くにある。

なんだろう？
すごい居心地がいい。


あれ？
温かさが遠くなっていく。

やだ。やだ。
離れて行かないで！！

あの人と同じ温かさ。
あの人を感じられる。
もっと触れていたい。



そのぬくもりの主を
知ろうと目を開くと、
そこに居たのは海澤だった。

ソファで寝ていたのに
なぜかベットで寝ていて、
なぜか私が海澤の服の裾を
掴んでる。

もっもしかして、
あのぬくもりの主は海澤？

１人で黙り込んでいると、
海澤がまたデコピンしてきた。

「どーした？
起こしたか？」

前より痛くないデコピン。
手加減をさっきより
してくれている。

海澤は立っていたが
ベットに座って私の顔を覗き込む。

「え、いや、なんでもない。」