モヒカンエイリアン


「なんだよ?」


「いや、お子ちゃまや思てな。恋に制約はないいうけどな、あんまり幼すぎて、モッヒー笑うしかないねんや」


「瞳ちゃんは学校は違うけど、ここで仲良くなって、付き合うとかじゃなくて、友達でいいんだ、友達で」


「友達なぁ。ほしたら、もっかい、俺をプレゼントしてきたらええ」


「え?ホントに欲しがってたけど」


「なんでもええわ。はよ行かんかい」


と、モヒリアンがバタリと倒れた。


お人形として瞳ちゃんにプレゼントを。


「そんな、まさるくんの大切なもの」


瞳ちゃんが手をブンブンと振る。


やっぱり可愛いし、瞳ちゃんは受け取らない。思慮深いんだ。モヒリアンが思うような女の子じゃ____。


(気持ち悪ぃ、誰が欲しがるんだよ。てかこれなに?ニワトリのバッタもんみたい。くっせ‼なんかくっせ‼)


ええ⁇今の声、確かに瞳ちゃん…。


「まさるくんが持ってなよ、大切なお守りなんでしょ?」


(てめぇとお似合いだよ。魔除けにはなるけどな。てか、気やすく話しかけんじゃねーよ‼お前と同レベだと思われんだろーがよ‼)


瞳ちゃんは、にっこり微笑んでいる。


とてもにっこり、微笑んでいる。


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