モヒカンエイリアン
モヒリアンはアグラをかいて力説する。
「地球がええとこかどうか判断して、良かったらワシらが移り住むし、悪かったら跡形もなく破壊しに来たわけや。ま、どっちゃにしろ、まさるら人間には選択肢あらへんのやけどな」
「あ、そう」
「お前ほんまリアクション薄いな。イッタンモメン並や。イッタンモメンて、わし最初、一旦、木綿で、しばらくしたら絹ごしにでも変わるんか思てたわ」
「へぇー」
「そこは、豆腐ちゃうねん‼てツッコミ入れるとこやろうが‼」
「なんか暑い…」
「なんやそれ。おもむろにクーラーの設定温度下げよって。なんやワシが暑苦しいみたく聞こえるやないか。こう見えてワシは寒がりなんや。一年中、オーバーオール着とるデブタレントちゃうねん‼」
わずか10cm足らずの、奇妙な髪型のエイリアンが、ぼくの目の前で叫ぶ。
これは夢なのだろうか?
夢なら、ナイトメアのほう?
フレディとか出てくる?
「せやさかい、しばらくやっかいになんで」
「え?」
「しばらくやっかいになる言うてん」
「はぁ?」
「お前、絶対わざとやんけ‼意外とノリわかってるやんけ‼」