モヒカンエイリアン
終焉


まさるクンの目から、涙が流れた。


そして。


地球への破壊行為が、パタリとやんだ。


「…もっひー?」


「なに泣いてんねん‼泣くんやったらいっそ、どっかの県議員みたいに泣きわめかんかいや‼地球ぐぁー、破壊をぉぉぉぉぉー‼」


「もっひー…」


「すまんかったな、まさる。お前の声だけは、ちゃんとココロに届いたで。ちゃんとな」


ココロを叩くもっひーだが、その後ろで、おぞましい顔をした…。


「お前がうっとこの息子、腑抜けにすんのや。お前さえおらんようになったら」


光の矢が、おかんの手から放たれる。


私たちは身を屈めたが、そんなことで矢が防げるはずがない。


「あんた、なにしてんのや⁉」


「ワシを始末してからにせぇいや」


その身をていして矢に胸を射抜かれいる
もっひー。


「地球は、地球は正直どうでもええ‼せやけどな、守らなあかんもんがあるんや‼それが男や‼男とか女とか関係あらへんのかもしれん、守るもんができた時、人は強うなるんや‼」


いや、エイリアンですけど。


私のツッコミはあくまで心の中だけで。


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