流星×零姫―黒龍の寵愛姫―






「っつ―――――。」





「くすっ、用がないなら失礼するわ。」







私は、出した教科書をもう一度カバンに入れ直して教室を出た。





《あぁ!!スッキリした。》




今、大きな声で叫びたい。


けれど、私は我慢してある場所に向かう。





―――ガチャ



出入り禁止と書かれた紙が貼られた、ドアを開ける。



そこには蒼い空と誰もいない空間が広がる。



風が吹き、私の小さい頃から伸ばした自慢の髪がなびく。





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