流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「おかあ・・・っさん。」
私はうずくまった。
涙が次々と溢れていく。
・・・・・いつぶりかしら。
あの時の夢を見るなんて。
もしかして、陽也さんが母親に会わせる。って言い出したからかしら。
それとも、両親を傷つけたのに黒龍のみんなに囲まれて一人幸せだからかしら。
―――ピッピッ
機械音が聞こえた。
目覚まし時計が鳴った音だった。
時計は8時と示されていた。
あの夢のせいで、8時より早くに起きてしまったのね。