流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「ありがとう・・・
守ってくれてありがとう。」
私は、当麻の手を握り締めた。
ひんやりと冷たくて心地がいい。
手が血で汚れていた。
私のために、ごめんなさい、ありがとう・・・手、痛かっただろうに。
当麻は私のことを抱きしめた。
手は冷たいけれど、抱きしめてくる体温はそれに反してとても温かい。
「当麻、かき氷食べたい。」
「じゃぁ、行くぞ。」
当麻は抱きしめるのをやめて、私の手を握って海に歩き出した。
当麻の横は、心地が良い。
ほかの人とは違う、当麻の横は特別ではなれたくない。