流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「美味しいか?」
「うん、とっても。」
私はそう言って、もう一口頬張ろうとしたら当麻がそれを横取りしてきた。
私の口に入る予定のかき氷が、当麻の口に入った。
当麻は「甘っ。」と言いながら顔をすぼめた。
もう、そんなこと言うのなら食べなければいいのに。
私は、気にせずかき氷を食べようとした。
・・・・・・あっ、もしかしてこのスプーンでかき氷を食べたら・・・。
か、間接キス・・・になっちゃう。
「どうした、食わないのか?」
当麻は食べない私に聞いてきた。
私は一体、何を緊張してきたんだろう・・・陽也さんとキスだってしたことはある。