流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「興味ないな。」
茶髪の男の人は、そっぽを向きながらいう。
「そんな事言うなよ。
高嶺の花ちゃんが可哀想だろ。」
茶髪の男の人の後ろにいる、銀髪の髪をした人がそういった。
だから、高嶺の花って呼ばないで。
「高嶺の花って呼ばないで。
私には名前がある、モノじゃない。
それと、可哀想とか同情はやめて。」
同情なんて、されたくない。
―――『俺が救ってやろうか。』皮肉なあの人の言葉が頭に浮かぶ。
同情したから偽善で私を助け。
私から自由を奪い、罪を被せた。
同情なんて、しないで。