流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「ほんと!?好きなんだ・・・当麻のこと。」
陽菜ちゃんがにやけている。
どうしよう、一気に全身が熱くなる。
なんか、自覚するととても恥ずかしい。
《お前は俺のものだ、恋なんて許されねぇよ。》
当麻さんがいつか言った言葉を思い出した。
そうだった・・・
私は、当麻に想いを告げることも、当麻に想いを寄せることも許されない。
「わ、私・・・潮風に当たってくる。」
私は、立ち上がった。
一回ちゃんと頭を冷やそう。
「了解、存分に当麻のこと考えてきていいよ。」
「あっ、でもここ最近ほかの族が現れるらしいよ。
気をつけてね。」
陽菜ちゃんの言葉にただ頷いて、外に出た。