流星×零姫―黒龍の寵愛姫―






「ほんと!?好きなんだ・・・当麻のこと。」




陽菜ちゃんがにやけている。


どうしよう、一気に全身が熱くなる。


なんか、自覚するととても恥ずかしい。




《お前は俺のものだ、恋なんて許されねぇよ。》




当麻さんがいつか言った言葉を思い出した。


そうだった・・・


私は、当麻に想いを告げることも、当麻に想いを寄せることも許されない。




「わ、私・・・潮風に当たってくる。」



私は、立ち上がった。


一回ちゃんと頭を冷やそう。



「了解、存分に当麻のこと考えてきていいよ。」



「あっ、でもここ最近ほかの族が現れるらしいよ。


気をつけてね。」



陽菜ちゃんの言葉にただ頷いて、外に出た。





< 157 / 298 >

この作品をシェア

pagetop