流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
海には誰もいなかった。
昼間はあんなに人がたくさん居たのに。
私は、砂浜に座り込んだ。
私・・・・当麻のことをなんで好きになったんだろう?
どうせ、私が恋したって意味がないのに。
叶わないのに・・・叶ったとしても、最後は結局離れちゃうのに。
ザクッ
後ろから砂を踏む音が聞こえた。
振り向いてみると、そこには男の人が立っていた。
身長も高くて、顔も整っているようでまるでモデルのようだった。
「どんしたんですか?一人ですか?」
「・・・・はい。」
男の人は優しそうに微笑んで、横に座った。