流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
最後は別れなくちゃいけないことを知りながら、当麻と付き合っている私がいる・・・。
陽也さんと約束したのに、それを破った私がいる・・・・。
2人を裏切っている。
当麻とこれからも付き合うってことは、母を裏切ることになる。
好きな人をとるか・・・大切な人をとるか。
いっそのこと、両方取れればいいのに。
「なんて、無理だよね。」
部屋の中に私の声が響いた。
黒龍に出会った時から、本当は覚悟を決めなければいけなかったんだった。
でも、少しの間だけは当麻といたい。
誰かを傷つけることになっても、自分自身を傷つけることになっても当麻と一緒にいたい。
そう、我が儘想うくらい好き・・・。