流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「私の母の容態は?」
「今のところは落ち着いている。
今のところ。だかな。」
今のところ・・・ね。
私の動きによって、それは悪い方にも行くってことなんだよね。
―――母の許しを乞う訳ではない。
けれど、母を救うには従うしかないでしょう、この人に。
「残りの高校三年間。
お前には、かりそめの自由を楽しめ。」
かりそめの自由。
その時だけの自由は、自由なんて言わない。
かりそめ・・・偽物じゃなくて本物の自由が欲しい。