流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「紗綾さん。」
「はい、なんですか?」
運転手が私に話しかけてきた。
話しかけられるのって、初めてだな・・・・。
「当麻さんのバイクを乗っている姿が
流星のようだったから、
通り名が流星ってなったんですよ。」
「そうなんですか・・・。」
樹が言っていた、当麻の通り名の由来ってそうだったんだ。
でも確かに、走っている姿は流星のように見える。
速くて、輝いていてる。
皆は、そんな当麻の後ろを走っている。
―――流星って、目印みたい。