流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
第五章 過去と別れ
star16, 選ぶワタシ
―――私は、今日母に会う。
会うのは午後の8時からの予定になっている。
会いたいけど、会いたくないお母さん。
なんて言われるのかが分からない、それが怖くて不安だ。
私は会うそれまで、黒龍で過ごすことにした。
今日は、陽菜ちゃんも久しぶりに来ていた。
相変わらず、日向の陽菜ちゃんへの溺愛っぷりはすごくて困っている。
「ひ、日向の馬鹿!!」
「でも、俺のこと好きでしょ?」
陽菜ちゃんは、顔を真っ赤にしながら私のもとに来た。
「ひ、日向がいじめてくる・・・。」
頬をふくらませて、そう言う陽菜ちゃん。
今さっきの、会話を聞いていたらただのノロけにしか感じないよ。