流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「日向とラブラブだね。」
私は、そう言うと陽菜ちゃんがまた顔を真っ赤にした。
「そんなこと、な、ないよ。」
顔を横にブンブン振りながら、否定している。
陽菜ちゃんはいつもはしっかりものだけど、日向のことになると照れ屋さんになる。
そんなところがまた可愛い。
「ねぇ、そういえば・・・
鳳凰っていう暴走族チーム知ってる?」
鳳凰っていう、暴走族?・・・聞き覚えのある気がするけど、わからない。
「知らないよ。」
「総長の炎王っていうひとは?」
――――炎王。
知っている・・・そうだ、鳳凰ていう言葉も思い出した。