流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
start17,探すワタシ
家の前まで行くと、陽也さんは車の中で待っていた。
私は、車に近寄った。
陽也さんが、私に気づくと、扉を開き私を中に入れた。
「泣いてるけど、どうした?」
「なんでもっ、ナイですっ。」
私はそう言って、瞳にうかぶ涙を拭き取る。
陽也さんが、私を子供のように頭を撫でたりする。
陽也さんが、当麻の手に似ていて、大きくて温かい。
私は、当麻と重ね合わせることはいけないって、思っても重ねてしまう。
陽也さんをギュッとだきしめる。
私は、一体どうすればいいんだろう。