流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
―――「流星、見たいな。」
私はボソっと呟いた。
苦しい時は、当麻が私の力になってくれた。
なんていうか、今さっき起きたとき見えた光が流星に見えたんだよね。
そんなこと思うのって、おかしいのかしら。
「流星って、見えるわけ無いだろ。」
「そうですよね、部屋の中なのに。」
陽也さんにそう言われて、私は受け流した。
見たいのは、空に浮かぶ流星じゃなくて。
目印となってくれる、流星なんです。