流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「私、お風呂洗ってきますね。」
陽也さんから逃げるように、風呂場へ向かう。
下手な口実まで作って、陽也さんが来る前に洗っていた風呂場に向かう。
陽也さんは、わかっているけれどあえて言わない。
あの人は、私を上手く扱っている。
―――アイツが風呂場に向かう。
俺から逃げるように。
いつになったら、心から俺を求めるんだろうアイツは。
アイツが俺のことを逆らえない状態を作って、俺のものにする。
情けないってわかっている。