流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「そうだ、紗綾―――・・・・。」
陽也さんは振り向いて、言葉を発し始めた。
私は、家の中の荷物をカバンにつめる。
明日・・・、この家からも離れなくちゃいけない。
陽也さんに言われた言葉は、もう母親と住め。ということだった。
確かに、母との問題はなにもなくなった。
家出なんてする必要は、ない。
けど、家に戻るっていうことは、この街から離れなくちゃいけない。
当麻に一言。
一言でも、言いたかった。