流星×零姫―黒龍の寵愛姫―








・・・・あとは、この特攻服を入れて最後。


いや、この特攻服はちゃんと返そう。


私なんかが持ってはいけない。


大切にされたのに、大切にすることが出来なかった私には。




当麻に電話して。




ちゃんと、これを返そう。



私は、特攻服を袋の中に入れて、



《ごめんね、今までありがとう。》と紙に書いて、一緒に入れた。




そして、私は最後の電話をかけた。




―――プルルルッ



『もしもし。』



電話に出たのは、紛れもない当麻だった。






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