流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「考喜、黙れ。」
日向がそう言った。
日向の顔からはいつもの笑顔が消えている。
裏の顔の日向・・・久しぶりに見た。
「それ以上言ったら、俺殴るよ。」
栄もそう言う。
温厚でひょうきんな栄も今は違う。
「考喜、紗綾は寵愛姫だろ?」
「そんなこと言うな。」
双子の仁と佑も、口を揃えてそう言う。
何考えてんだよ、紗綾。
お前は、こんなにも皆が認めて、求めてんだよ。
何も言わずに、皆の前から去るなよ、俺たちは、仲間じゃねぇのかよ?