流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
star21, 君とサヨナラ
―――アイツは、炎王と一緒にいた。
「当麻、休め。」
俺は当麻に、そう言った。
当麻は、何も答えずにまた探しに行こうとした。
俺は、当麻の腕を掴んだが、当麻はそれを振り払う。
「休んだら、アイツ見つかんのかよ。」
そう言って、また歩き始めた。
俺は、何も言えなかった。
どうなってんだよ、紗綾・・・あんなもの残して、行くなよ。
俺は、手をギュッと握ってバイクに乗った。
ここまで探していないのはおかしい、もしかして隣町かもしれない。