流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「どこが気に入ったの?」
幹部の中で性格の裏と表の激しい、日向が首をかしげながら聞いてくる。
「どうせ、美人だからだろ。」
考喜がそういう。
まぁ、顔が好みっていうのもあるけれど。
「寂しげのところだな。」
俺が答える。
皆はやっぱり分かってない様子。
‘同情しないで’といったあの顔は、寂しさと憂いが混じった瞳だった。
だから、笑ったらどんなんだろう。って思ったのと。
昔の俺と同じだから、助けたいって思ったから。