流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
star22, 弱さとサヨナラ
チラリ
翔・・・殴られた部分、大丈夫かしら。
私は、陽也さんに運ばれながらも、翔を見る。
私が庇ったとき、あの人力を弱めてくれたおかげで、少しだけ痛みは軽減された。
「腰、大丈夫か?」
陽也さんが私を軽々と、抱きかかえるので本当に驚いた。
お姫様だっこ・・・てやつだ。
「大丈夫ですよ・・・。
あの人、私見た瞬間に力ぬいてくれたんで。」
陽也さんは「そうか。」といった。
でも、陽也さんはなんで、翔が私を探しているのか、聞かないの?