流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







「ごめん。」




陽也さんが、行為をやめた。


私は、急いで着崩れた服を、着なおす。




「俺が、泣かしてんだな。」




そう言って、陽也さんが私の髪をなでた。




「俺、紗綾のことが好きなんだよ。」


「っへ?」




私は顔を上げてみた。


陽也さんは、自嘲的な笑みを浮かべている。


陽也さんが私のことを好き・・・?そんな、わけない。


昔から、私をもののようにしか扱わなかった。






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