流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「お前のこと、好きだった。」
本当に。そう言って、私の頭を撫でた。
「もう、お前の笑顔を濁したくないから。
今まで、ごめんな。」
涙をこぼす私、そんな私に陽也さんは、おでこにキスを落とした。
陽也さんのことなんて考えてなかった。
キライ。そう思われてるって、決めつけてた。
「ありがとう。」
私は、そう言って笑った。
陽也さんは、いつもみたいに笑顔になった。
好きになってもらうことって、嬉しくて、こんなに切ないんだ。