流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
私は、家を走って出た。
途中ですれ違った、使用人は驚いた表情で私を見ていた。
そして、しばらく走った。
私はきつくなって、その場に立ち止まって呼吸を整えた。
「紗綾。」
後ろを見ると、私を追いかけてきた父がいた。
車道をはさんで父が、そこにいた。
「お父さん・・・。」
「一回、家に帰って話そう。」
「・・・・・。」
「お前の気持ちも、ちゃんと考えるから。」
私は、その言葉を素直に頷いた。
そして、父のところに行くために、車道を通ろうとした。