流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







母は、部屋から急いで外に出た。



私は、急いで追いかけた。



母が向かったのは、キッチンだった。



料理長やコックたちは、買い出しでその場には居なかった。





「死ねば、貴方に会えるの・・・?」



「お母さん・・・やめて。」




上を向いて、しゃべるお母さんが痛々しい。




「誰のせいで、あの人が。」



「私のせいで。」




母は、包丁をとって、自分に向けようとした。







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