流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「あんたのせいなのよ!!」
叫びながら、私を見る母親の姿が見えた。
いつもの優しい母の面影は、そこにはなかった。
涙を流す母親を見て、私も涙が溢れる。
「やめて、お願い。」
私は母親の手をつかみ、包丁を離そうとした。
「離しなさい
――――っつ、離して!!」
母が、私の手を振り払おうとした。
「っつぁぁ・・・。」
私の手を振り払う時に、包丁を振りかざしたせいでそれは私の鎖骨よりしたの位置に刺さった。
じわじわと服が血で滲んでいる。