流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
―――「ちょっと、お茶飲んでいい?」
私は、そこまで話すとお茶を口に含んだ。
考喜は、私を申し訳なさそうに見ていた。
もしかして、この話を全部知らなかったんだ。
「ここ刺されたの。」
服の上からその部分を触りながら、つぶやいた。
「あと、ちょっとだけ我慢して。」
私は、また話しだした。
婚約者は陽也さんだった。
そして、陽也さんの家は病院を営業していた。
そこで、母の容態を見てもらうことになった。