流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「迷うくらいが丁度いいんやなー?」
陽気な栄がそう言って、同意を求める。
私は「えぇ。」と返事をする。
「「おかえりなさい。」」
やっぱり双子だと思うくらいの声の揃い方、表情まで瓜二つだなんて。
仁と佑のコンビは、いつ見ても面白い。
「紗綾。」
当麻の優しい声が、聞こえた。
当麻をみると、ふんわりと笑っていた。
「もう、離さねぇよ。」
この前に、それを言われたときは答えれなかった。
けど、今なら自信を持って、言えるよ。