流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「私がいつ、そんなことをしたの?
見たことがあるの、ないでしょ。」
「で・・・も、噂を聞いたことがあるし。
友達の彼氏も取られたことがあるし。」
「実際に、見たことないんでしょ。
噂に流れる、軽い人ね。」
クスッと笑ってみせる。
実際に私が男といるのを見たことがないくせに、本当に聞いたことないくせに。
ただの、噂でしょ。
妬みから生まれた、くだらない噂なんでしょ。
私がしたことだったら、謝るけれど、何もしていない私には謝る必要なんてない。