流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「いいから、来なさいよ。」
「だから、ここで――。」
「はいはい、女子の争いはやめよーね。」
私が言葉を最後まで発する前に、昨日屋上で見た可愛らしい男の人が言葉を発した。
なんで、この人がここに・・・?
それと、後ろには昨日見たメンツが揃っている。
「ちなみに、この子にこれから手を出すの禁止ね。」
「―――この子、姫にするから。」
可愛らしい男のこが、ニッコリと笑った。
クラスが一気にザワザワとうるさくなる、そして私に向ける一層視線が強くなっていく。
私に今さっきまで文句を言っていた人は、顔が青ざめていく。
その後ろにいた人達も、「ヤバくない。」とこそこそ話している。