流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「それより、当麻だったかしら。
降ろして頂戴、あと姫ってなに・・・。」
頭が急に痛くなった。
――――ズキッ ズキッ
『紗綾ちゃんは、お姫様みたいね。』
たくさんの大人が綺麗に着飾った私を‘お姫様みたい’と褒める。
『お姫様みたい。』
『お姫様みたい。』
ただ嘘の笑顔を作る大人がそういう、私をモノのように見る。
――――「おい!」
私は、自分の世界から出て、現実の世界に戻される。