流星×零姫―黒龍の寵愛姫―






私は、日向みたいに笑えないわ。




「日向って、名前と同じね。」



「ん?どういうこと。」



「日向が笑うと、

日向のほうに日が向いてる気がするの。」




日向が笑うと、眩しく見えるの。


私には、目が開けなくなるくらい眩しく見えるの。




日向の笑顔を見ると、嬉しくなる人もいれば悲しくなる人もいるでしょうね。


・・・・私は、その後者。




「姫に褒められると、嬉しいな。」



「私の名前は、紗綾って言うの。」




姫、って言う呼び方はいい加減やめてもらいたい。





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