流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







「こっちに、来いよ。」



「遠慮しとくわ。」




・・・今なら、まだ抜け出せるかしら。


今なら、誰も傷つけずに抜け出させれるかした。


姫・・・は私には、ふさわしくない。



皆に深く関わる前に、ここから立ち去ったほうがいいのかもしれない。





「姫になるって、決めた時点で

俺たちと深く関わっているからな。」




考喜が私の方を見ていった。


考えていることが見透かされている・・・。


もう、ここから立ち去ることを許されていないなら。




―――自分で決めた道だから逃げずに一度進んでみよう。





< 51 / 298 >

この作品をシェア

pagetop