流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「おい、紗綾。
ソイツのこと好きなのかよ?」
当麻が話に入り込み、聞いてきた。
「好きなわけ、ないよ。」
「俺と、ソイツ、
どっちの方が好き?」
「当麻・・・かな。」
陽也さんのことは好きになれないよ。
感謝をしなくちゃいけないけれど、あの人は強引で私の気持ちなんて考えていない。
それなら、私の気持ちを考えてくれる当麻のほうがいい。
「ならいい。」
当麻は満足そうな顔をして、また仁や佑たちと話し始めた。