流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
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広い倉庫の二階、俺たちは窮地に陥っていた。
「おい、紗綾。
ソイツのこと好きなのかよ?」
当麻がそう聞く。
その表情は、明らかに怒っている表情に近かった。
紗綾、上手く答えろ。
「好きなわけ、ないよ。」
よし、首の皮一枚つながった。
もしここで変な回答をしたら、当麻めちゃ怒っただろうな。
――――でも、当麻は紗綾に惹かれてんのか。
うちの王がこんな、色々抱えていそうな姫を好きになるなんて・・・本当に物好きだな。