流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
star8, 分からないアイツ
―――黒龍に入って一ヶ月が経とうとした。
黒龍の幹部とは結構話すようになり、幹部以外の人達も馴染んできた頃だった。
「ねぇ、紗綾
海にお泊りいきたくない?」
日向がいつものニコニコスマイルで聞いてくる。
そんなに、海好きなのかな?
「ごめんね、海は無理かな。」
「なんで?」
泳げないからなんて、言えない・・・決して。
「もしかして、
親とかに怒られちゃうとか?」
親とかに怒られちゃう・・・ことはないけれど。
陽也さんには、他の男と出かけたら怒られるかもしれないからダメね。
でも・・・あの人は、私のことを嫌いなのに・・・私を男と触れさせないようにする。