流星×零姫―黒龍の寵愛姫―





「でも、もうひとりの女って誰なの?」



私が当麻に聞いてみた。



「紗綾の友達誘っていいぞ。」



友達・・・。


誘う人なんて、全然いないわよ。


むしろ敵ばっかりだから、誰ひとり誘えないわよ。




「そんな人、一人も居ないわ。」



「・・・・・・・・。」



二階の部屋全体が静まり返った。


皆、哀れみの瞳で見てくる。




「前にも言ったでしょ。

仲良くなる方法が知らないって。」




こんな性格だから、敵ばっかりで友達なんて居ないのよ。





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