ちっぽけな距離
つか、あずいねー…。
あいつ、なんかあったのか⁇
つか、今日委員会のこと自体忘れてんじゃ…。
「君、北見京君だよね」
「…はあ」
話しかけてきたのは三年の女の人。
「君ってさ、一年の間で王子で有名なんだって⁇」
「…いや…」
これ、自分で言ったら可笑しいだろ。
「私は本田瑠奈。宜しくね」
「はい」
まあ一応。
先輩なわけだし、礼儀正しくしとくか。
「北見君のお相手さんは⁇」
あずのことか。
「来てないです」
「えっ、本当⁇」
「かなりやばいですよね。ちょっと俺探してきます」
「あっ、私も行こうか‼︎⁇」
と、先輩は言ってくれた。
「いえ、先輩には迷惑かけられないっすよ」
そう一言いって俺は保健室を走って出た。
よし、ここなら先生達来ねーだろ。
そう思い俺はあずに電話を掛ける。
『京君っ‼︎⁇』
「今どこなわけ…今日お前…委員会…」
『へっ、嘘っ‼︎』
「やっぱか。早く来いよ保健室」
『うん、わざわざごめんね‼︎じゃあね』
電話はここで切れた。
つか、マジ忘れてたとか…。
「ん⁇京⁇」
「…うげ…原先…」
なんでここに。
「うげってなんだうげって。ラッキーと思えよー⁇」
「ラッキーじゃねーだろ、アンアッキーだろ」
「アンハッピーかっ」
そう突っ込む原先。