ちっぽけな距離
日常生活
帰り道。
「きょーう君っ」
自転車の二人乗り。
「なんだよ」
京君はそんな私に苦笑いする。
「べっつにー⁇ただ呼んだだけ」
「あ、そ」
するとしばらくして京君が
「そういやさ」
と、言う。
「うん⁇」
「今日あず、どこに行ってたの。委員会の前」
「あ、えっとね図書館で勉強してた」
「勉強⁇嘘だろ⁇」
「本当だし‼︎霜月君が先生役で…」
「霜月⁇」
「うん、霜月君だよ⁇霜月君がね、勉強教えてくれてたの」
「あいつ頭良かったけ」
「うん‼︎めちゃくちゃっ」
「そう」
私もそろそろ勉強しないとなって。
おもっちゃったんだよね。