ちっぽけな距離
近づくけれど
昼休み。

「あーずさっ」
「んー…」

梨花ちゃんが私を呼ぶ。

「梓⁇」

なんかさっきから頭が痛い。

なんでかな。

「あず…‼︎す、すごい熱‼︎」
「え⁇」

梨花ちゃんは私のおでこに手を置いてそう言う。

「梨花ちゃんの手…冷たい」
「とりあえず保健…」

それから私の頭にはなにも聞こえなくなった。

< 38 / 109 >

この作品をシェア

pagetop