ちっぽけな距離
side 梓

「本当…送ってもらってありがとう」
「いや、今日はゆっくり休んで」

結局、霜月君は家まで送ってくれた。

「でも大丈夫⁇ここから駅まで、結構あるよ⁇」
「気にしなくていいよ」
「うーん…」

すると霜月君は私の頭をよしよしした。

「し、霜月く…」
「明日学校来いよなー」
「あ、…うん」
「じゃな」

霜月君は雪の降る中、消えていった。
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