ちっぽけな距離
幼なじみのもどかしさ
side 京

「をっ‼︎京‼︎」
「…よ」
「来てくれたのか‼︎⁇」

一ノ瀬は俺に言う。

「いや…始める気はないけど。ただ見に来ただけ」
「そうか。んじゃあ見ていけよ‼︎俺ら今から練習試合すんだよ」
「…そう」

俺は近くのベンチに座る。

一ノ瀬はグラウンドへ走った。

相変わらず、一ノ瀬の背中はカッコよかった。

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