ちっぽけな距離
教室に着く。

ん⁇あず⁇

「…」

なんだよ、寝てんのか⁇

「…ほら、あず起きろ」
「…」

返事がない。

爆睡してんのか⁇

机にうつ伏せになってやがる。

しかもその机の主…

「あず…」
「ん…」

俺の声であずは顔を俺の方に向ける。

「なぁ、起きろって…」

あず…なんか目元赤くね⁇

泣いたのか⁇

…まさか、泣かされた⁇

桜に⁇

「…あず、起きてよ…」

だめだ。

爆睡してやがる。

起こしても無駄だと思い、俺は隣の席に座りあずを見る。

「…」

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