2人の王子様
「ごめん、待った?」
「あ、舞琉くん!全然待ってないよ。」
一瞬、舞琉くんの表情が曇った気がした。
「どうかした?」
「あ、ううん!なんでもないよ。」
「そう?」
「うん。いこっか。」
私たちは、駅への道を歩き出した。
「今日、なんかあったでしょ?」
「え...」
「やっぱり。それも、緋琉に関係のあることでしょ?」
「...うん。」
「舞琉くんが言ってた、樺乃さんのことを聞いたら、緋琉...怒っちゃって。」
「樺乃ちゃんのこと...か。」
「...」
「それは、怒るよ。」
「なんで?」
「だって、何もしらない奈知ちゃんが、自分の初恋の相手...しかも、フラれた相手とのことに頭突っ込んでくるんだからね。それが、嫌なんだと思うよ。」
「そっか...私が悪かったんだね。」
「緋琉には、僕から伝えておくよ。」
「ありがとう。」
「そのかわり...」
「そのかわり...?」
「次の日曜日、一緒にショッピングしない?」
「へ...?」
「え、いや、ダメだったらいいよ!」
「なんだ...そんなことか。それなら全然!むしろ大歓迎!」
「よかったー。じゃあ、次の日曜日、駅前に集合ね!」
「わかった!じゃあ、ここで。また明日ねー!」
「うん、また明日ねー!」
「あ、舞琉くん!全然待ってないよ。」
一瞬、舞琉くんの表情が曇った気がした。
「どうかした?」
「あ、ううん!なんでもないよ。」
「そう?」
「うん。いこっか。」
私たちは、駅への道を歩き出した。
「今日、なんかあったでしょ?」
「え...」
「やっぱり。それも、緋琉に関係のあることでしょ?」
「...うん。」
「舞琉くんが言ってた、樺乃さんのことを聞いたら、緋琉...怒っちゃって。」
「樺乃ちゃんのこと...か。」
「...」
「それは、怒るよ。」
「なんで?」
「だって、何もしらない奈知ちゃんが、自分の初恋の相手...しかも、フラれた相手とのことに頭突っ込んでくるんだからね。それが、嫌なんだと思うよ。」
「そっか...私が悪かったんだね。」
「緋琉には、僕から伝えておくよ。」
「ありがとう。」
「そのかわり...」
「そのかわり...?」
「次の日曜日、一緒にショッピングしない?」
「へ...?」
「え、いや、ダメだったらいいよ!」
「なんだ...そんなことか。それなら全然!むしろ大歓迎!」
「よかったー。じゃあ、次の日曜日、駅前に集合ね!」
「わかった!じゃあ、ここで。また明日ねー!」
「うん、また明日ねー!」